ウイルスワクチン

update 110529
ウイルスワクチンの中でも種痘,麻疹ワクチン,風疹ワクチンは大変有効ですが,インフルエンザワクチンは効力が十分でない場合があります.

ワクチンの種類内容,作り方
不活化ワクチン物理化学的操作でウイルス粒子の感染をなくしたウイルスによって作れてる.孵化鶏卵,培養細胞などを用いて培養後,ウイルスを集め,不純物を除いた後に,加熱したり,ホルマリンやβ-プロピオラクトン,紫外線照射などで免疫原性を保持したまま処理して殺菌(不活化)し,防腐剤などの保存剤を加えて作った製品です.不活化狂犬病ワクチン,日本脳炎,インフルエンザ(インフルエンザHAワクチン:通常A型,B型に対するものが混合されたものである.ウイルス株を卵の尿膜腔内に接種し,作り出したものです(海外ではイヌ腎細胞由来培養細胞を使ったものもあります).接種方法は1-4週間の間隔をあけて皮下注射します).B型肝炎
弱毒生ワクチン一般にウイルスの感染性を完全に奪うと免疫効果も落ちます.特に不活化ワクチンでは免疫に対する効果がのぞめない病原体の場合,野生ウイルス株を培養細胞,孵化鶏卵,動物などに継代培養し,実験室内で病原性を極めて弱く(弱毒化)した弱毒変異株.最近では,某原性を発揮する遺伝子を改変したり取り除いたりして作った弱毒変異株もあります.生ワクチンは一回の接種で長時間持続免疫刺激がおこるため免疫力は強く,細胞性免疫,局所免疫も成立しやすい特性があります.しかし,一種の感染を起しますので副作用が現われることがある.また,強毒化変異をおこすことが稀にあります.生ポリオワクチン,麻疹ワクチン(乾燥弱毒生ワクチン),風疹ワクチン,王熱病,おたふくカゼ(孵化した鶏羊腔あるいは初代鶏胚線維芽細胞内で増殖した弱毒性ムンプスウイルスの凍結乾燥製剤)など
成分(コンポーネント)ワクチン不活化ワクチンのようにウイルス全体をワクチンとして用いると不純物などで発熱などの副作用が強いので,ウイルス粒子の中で感染防御に関与する部分だけを分離精製し,感染防御に役立たない部分,副作用を起す部分を除いて,より安全性と有効性を目的として作られたワクチン.B型肝炎ワクチン(HBs抗原),インフルエンザA型ワクチン(HAおよびNA)など(インフルエンザHAワクチンはウイルスを培養後,精製濃縮し,エーテルなどの脂溶性溶剤を加え,その後,免疫防御に関与する部分を製剤化したものです).
多価ワクチン同じ病気でも,抗原が異なる複数のウイルスが存在する場合,それぞれの抗原に対応するワクチンが必要となります.それらの複数の抗原に対するウイルス抗原を混合して作られたワクチンのことをいいます.インフルエンザワクチン,ポリオワクチン
混合ワクチンワクチン接種の回数を省くために2種類以上のワクチンを一緒にしてしたもの麻疹と流行性耳下腺炎と風疹のワクチンを混合した新3種混合ワクチンがある
DNA組換ワクチン組換技術により,抗原の構造遺伝子を他の生物体に入れ,抗原のみを大量に生合成させて作ったワクチン.安価で,精製が容易である.成分ワクチンとして用いることが多いが,細菌などでは生ワクチンも存在する.組換沈降B型肝炎ワクチン

風疹や麻疹のワクチンは非常に高い効果が認められていますが,ワクチンの中にはあまり効果が期待できないものもあります.一方,狂犬病のようにワクチン接種で撲滅が達成された地域があります.ではなくなりましたし,また,天然痘のようにワクチン接種などで世界中から駆逐されたウイルス病もあります.


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